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プリンシパル・エージェント問題〜情報の不完全性〜 [経済学・経済政策]

エージェンシー問題
プリンシパル(依頼人)とエージェント(代理人)
の間に生ずる問題で、
プリンシパルがエージェントの働きを
監視できない場合に起きる。
(情報の非対称性、モラルハザード)

エージェンシースラック
本来プリンシパルの利益のために
仕事を委任されているにもかかわらず
エージェントが自分の利益を優先した
行動を取ること。

エージェンシーコスト
エージェンシー問題により発生するコスト。
エージェンシースラックによる利潤の減少や
エージェンシースラックを防止するための
監視コストなど。

【エージェンシー問題を防ぐ対策】
モニタリング
プリンシパルがエージェントの行動を
監視し、情報を収集すること。
監視や情報収集のコストが大きくなると
利潤の減少が生じる。
専門性のある業務については
監視をしても評価が困難。

インセンティブ報酬
エージェントの直接の働きは観察できなくても
結果として現れる生産高や収益などの業績は
確認できるので
業績に応じた報酬を出すことにより
動機付けを行う。

ストックオプション
インセンティブシステムのひとつ。
経営者や従業員などへの報酬として
予め定めた価格で会社のオプション株式
(選択権付き株式)を購入できる権利。
会社の業績を上げて株価が上昇することで
キャピタルゲインを得られる。


ちなみにうちの会社(上司)は
賞与もインセンティブも無い上に
理由もわからず普通に月給を下げるにもかかわらず
モチベーションを上げるのは
従業員個人の問題、ただのやる気の問題
だと思ってるような
変な根性論丸出しの会社です…

早く中小企業診断士になってこういう会社を
改善したいですね!

というかこういう会社(上司の下)では
働きたくないです…

これも資格を取るための
モチベーションになってます!(笑)


情報の不完全性〜逆選択、モラルハザード〜 [経済学・経済政策]

完全競争市場では情報の完全性という
仮定があるが、情報の非対称性が存在する場合は
市場の失敗が発生する。

◆情報の非対称性(情報の偏在)
取引される財、サービスの情報が
売り手と買い手などの経済主体間で
異なる状態。

◆逆選択
経済主体間に情報の非対称性が存在し
市場の資源配分機能が阻害
→当初望まれていたものが市場から無くなり
望まれていないものが市場に流通する

【例1】
レモンの原理
中古車市場において、売り手のみが
品質を知っている
(買い手は中古車の欠陥、品質の良し悪しが
わからない)
→価格の安い中古車を選ぶ
→品質の悪いレモンが多く出回るようになる

【例2】
労働市場で労働者の能力を労働者自身は
把握しているが雇用者にはわからない
→雇用者は一律の賃金を払う
→有能な労働者は辞めていく
→生産性の低い労働者だけが残る

◆モラルハザード
情報の非対称性により注意や仕事などを
怠るようになり、資源の浪費を引き起こすこと

【例】
自動車保険に加入
→自動車事故に対する注意の希薄化
→危険事故の発生確率が上がる(モラルハザード)
さらに
→事故の増加により保険金支払いが増加
→保険料の上昇
→優良ドライバーの加入減(逆選択)

◆シグナル、シグナリング
情報の非対称性が存在する時、
情報の非対称性を解決するために
情報を持つ側が自ら情報を
外部に明らかにすること。

【例】
品質保証や無事故証明の提示など


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